はじめに
膝の怪我も様々あります。
バスケ中に膝が痛くなったり怪我をすることもあるでしょう。
代表的な痛みや原因5つをPT目線で解説したいと思います!
また、対処や予防も同時に紹介していきます!
- オスグット病
- ジャンパー膝鵞足炎
- 鵞足炎
- 半月板損傷
- PFPS(膝蓋大腿関節症)
オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)
成長期の子供に多い疾患の1つです
世間では成長痛といわれおります。
特にジャンプの多い競技に多くみられて、膝のお皿の下にある「脛骨粗面」という場所の炎症です。
ここには太ももの前にある筋肉(大腿四頭筋)が伸びて膝蓋腱が付着してます
ここが何度も引っ張られることで痛みが生じます。
特に成長期では骨が発達(大きく)なるので余計に筋肉が伸ばされて脛骨粗面が引っ張られて痛みが出ます。大人になってお皿の下の骨が出っ張ってる方もいるかと思いますがアレもオスグットの痕跡です。

痛みの特徴として
- 小学校高学年〜中学生に多い
- お皿を押したら痛い
- 走ると痛い
- ジャンプしたら痛い
などの特徴があります
対処法として、痛みの程度によりますが基本的に安静が1番です。放置して運動しても自然に治ることが難しいのが厄介。
仮に運動をするのであれば脛骨粗面のアイシングを必ず行ってください!ほぼ確実に炎症しているので冷やすことが重要です
また大腿四頭筋(太もも)のマッサージも効果的です。軽いスクワットもおすすめ。
自分も中学生のときオスグットになってましたが、ずっとサポーターしてバスケしてました。
思ったより痛みが出づらかったので紹介しときます!
安価で手軽に固定したいひとはこれが1番オススメです。予防にもなりますし機能的にも痛みが抑えられます
痛みがひどい場合やガッツリ固定したいひとにオススメ
自身も中学生のときこのタイプのサポーターで痛みが抑えられました!
ジャンパー膝
バスケットをしている人は必ずと言っていいほど経験したことがあると思います。
「膝の下が痛い」など、知らず知らずのうちになっていることも⋯
ジャンプ、着地、ダッシュ、切り返しの多い動作で発症します
痛い場所としてはお皿の下です。
オスグットと場所は同じですが痛みの箇所ば全く異なります。
オスグットは骨が痛いことに対してジャンパー膝は「腱」です。
膝のお皿の下には太ももから伸びている大腿四頭筋の腱があります
これが膝蓋腱です←ここの炎症

また単純に炎症があるだけでなく専門的な知識ななりますが
- 膝蓋腱の構造変化
- コラーゲン配列の乱れ
- 腱そのものの機能低下
難しいですが、ザックリ言うと慢性的な疲労蓄積です。
練習量(運動量)が増えたり、ジャンプする回数が多くなったり
負担が膝に何度も繰り返されることで症状が痛みとして出てきます
悪化すると歩くだけでも痛みがでて日常生活にも支障がでることも
対処法として、再発防止が1番重要。
「痛くなくなった=治った」ではありません!
理由としては慢性的な腱鞘炎は根本の原因を治さない限り何度も繰り返すことがほとんどからです
では、どうしたらいいのか?
- 大腿四頭筋のマッサージやストレッチ
- 股関節の可動域拡大
- ジャンプフォーム(着地も)改善
- 足首の柔軟性
主にこれが痛み改善の大きな要因になります
そもそもの話「ジャンプ」て体のどの筋肉をつかってるのか理解しとくのも大切だとおもいます。
「ジャンプ」についてはこの記事に詳しく書いてあるので参考にしてみてください。
↓
ジャンプ爆上げトレーニング
マッサージに関して手でモミモミするよりも自分も愛用している物を紹介しときます!
ほぐしたい筋肉に軽く2〜30秒あててあげるのがオススメ
※直接「腱」や痛い場所にあてないように。逆効果になる可能性があるから
オスグットと同様にサポーターもオススメ!
鵞足炎
あまり聞き慣れない名前だと思います
そもそも鵞足とはなんぞや?
鵞足とは、膝の内側から少し下にある「鵞足部」という場所でここには
太ももから走ってくる3つの筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)の腱が集まって付着している部分です。
3つの腱が広がって付着している形が鵞鳥(ガチョウ)のように似ているためです

この部分の炎症が鵞足炎です。一言でいうと腱鞘炎なんですが、腱の周辺に滑液包や軟部組織といった腱以外のものもあるので、ただの腱鞘炎と少し異なります。
オスグットやジャンパー膝と痛い場所が少し異なり、膝の内側に痛みが出てきます
ランニング、ジャンプ、ダッシュなどの反復動作が原因とも考えられバスケでも多い疾患のひとつで
特に押すとピンポイントで痛みが出る場所があります。
原因として
- オーバーワーク
- ハムストリングスの硬さ
- 股関節筋(大殿筋、中殿筋)の筋力低下
- ニーイン(動作時に膝が内側に入る)のクセ
筋肉が「硬い・弱い」は、よく聞きますが「ニーイン」てなんだ?
これ結構大切なことで自分の知らないうちにクセになってることがあります。
図で説明するとこんな感じで

動作時に膝が内側に入り込んでしまうことです。
ジャンプ時に限らず、ダッシュ時や走行時にもニーインになることも
このクセを改善しない限り鵞足炎になる可能性が高くなります。
他にも前十字靭帯(ACL)にも負担が大きくかかる

じゃぁどうしたらいいの?
お尻の筋肉には大殿筋、中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋といった
骨盤と大腿骨をつなぐ筋肉があります。
なのでヒップリフト(お尻の筋肉)を鍛えることが重要。

結果として鵞足炎の改善や予防につながると思います!
一応おすすめのサポーターも紹介しときます
半月板損傷
聞くことが多い怪我と思いますが、最悪手術になる可能性があるような危険な怪我です。
そもそも半月板ってどこにあってどういう役割があるのか?
よくわからないこともあるとおもいます。
簡単にいうと膝の衝撃を和らげるクッションです
ほかにも膝関節の安定性や動きをスムーズにする役割があります
さらに、外側と内側に2つあり形も違うのも特徴です。
繊維軟骨でできていて、成分はほぼ水分とコラーゲン。
再生能力もあるが完全に元通りにはならない(一部で治癒・再生する)
という感じです

ざっくり説明するとこんな感じですが、半月板の怪我にもさまざまな種類があります。
半月板が
- 裂ける
- 割れる
- ちぎれる
- 陥没する
想像するだけで痛いですよね…
主に膝に強い衝撃がかかり、曲がる+捻れるで怪我することが多いです
鵞足炎であったニーインの状態で衝撃がかかると同時に前十字靭帯損傷となることも‥
怪我して半月板がどうなってるのか?
目視では完全にわかりません。病院でMRIを撮らないと判断できないことも厄介な怪我の理由です

予防はなにしたらいいの?
半月板そのものを鍛えることは難しいです。
膝にかかる過剰な負荷や衝撃や捻れを改善することが大切です
- 膝まわりの筋肉の強化・柔軟性向上
- ニーイン(ジャンプ・走行フォーム)の改善
- 股関節・足首の柔軟性向上
単純な筋力強化だけでなく、片足で膝を安定させる能力が必要になってきます。
予防などで装具やサポーターをつけることもありますが、筋肉や関節の怪我とちがい安定性が大切なので支柱が入ったような強力なものとなったりもします
PFPS(膝蓋大腿関節症)
ちょっと難しい名前の怪我ですよね
PFPS(膝蓋大腿疼痛症候群)は、膝のお皿周辺に痛みが出る代表的な膝のトラブルです。バスケットボールでは、ジャンプ・着地・ダッシュ・スクワットなどの繰り返しによって膝への負荷が増えることで症状が出ることがあります。

ざっくり図で説明したらこんな感じですが難しいと思います。
そもそも膝のお皿ってなんなの?
お皿は膝蓋骨(パテラ)と呼ばれていて、膝の動きに不可欠な存在なのです。
役割としては
- 膝の曲げ伸ばし(屈伸)を円滑にする
- 膝関節の保護
- 足にかかる力の方向を整える
- 膝にかかる負担を軽くする
ここに何かしらの問題がおこると発症する可能性が高くなります
ピンポイントで「ここが痛い」ではなく、お皿のまわり(上下左右)に痛みがでる
セルフチェックする方法もあって
- ゆっくりしゃがんでお皿周りに痛みが出るか?
- 階段を降りて膝前面に痛みがでるか?
- 長時間座って膝を曲げた状態でお皿周りが痛くなるか?
など、動く時にお皿周りに違和感や痛みが出ると可能性として高くなります。
対処法としてまず膝を休息させることが重要です。
ただ、完全休息ではなく除々に運動負荷を下げて休息をとることが最適かと思います
炎症の程度にもよりますが熱感がある場合は氷嚢などでアイシングするのもおすすめです
そもそもですが、痛みが出ている原因を改善しなければ根本的に治りません。
オーバーワーク、ダッシュ・切り返しのフォーム、下半身の関節の柔軟性や筋力…
言い出すとキリがないですが自分の動作を再確認することも大切です
基本的にサポーターはあまりおすすめしません。
理由としてPFPSの治療は原則「負荷管理+運動療法」だからです。
軽負荷の運動からはじめて、運動のなかで痛みの出にくい身体づくりをすることが理想です。
まとめ
バスケット中におこる膝の怪我5選を紹介してみました!
どの怪我も共通しているのはオーバーワーク。
つまり自身の柔軟性や筋力に必要以上の負荷がかかると生じる可能性が高くなります。
「膝の怪我」だから膝を中心に鍛えればいいわけではなく、体幹・股関節〜足首にかけての
柔軟性・筋力の改善が、治療や予防につながるわけです。
また姿勢(フォーム)を改善することも大切です。
極端な話、猫背やニーイン状態でのトレーニングをした場合だと逆効果になることもあります。
↑説明わかりにくてごめんなさい…
要は正しい姿勢でトレーニングを行う必要が大切なのです。
「痛いけど放置したらそのうち治るだろう」や「テキトーに休んだらそのうち治るだろう」が1番やってはいけないこと。
痛みが長引く場合は整形外科で診てもらい原因をハッキリさせることも大切です
接骨医院ではなく病院で診てもらうように。
接骨医院がダメとはいいませんが、レントゲンやCT、MRIなど医学的情報が少ない状態で治療がはじまります。
なので1度、病院で医者に詳しく診てもらい、その情報を接骨医院に持ち帰って治療することもおすすめです!
